2010年度 第2回:Incredible India(信じがたいインド事情)

インド留学レポート

1.日常生活について

 お風呂のお湯が、1週間出なかったら、どうしますか?替えたばかりの電球が、毎日のように切れたら、どうしますか?外に食事に行って、1時間料理が出てこなかったら、どうしますか?予約したタクシーが、1時間遅れで到着したら、どうしますか?道を尋ねた際、適当な道を教えられたら、どうしますか?
 正解は、全部笑い飛ばして甘んじて受け入れる、でしょうか。インドに来て3ヶ月、日本人の感覚では事件だと思うようなことも、インドでは他愛も無い日常だということを感じます。町を歩いている際、周りのインド人に道を聞いたら、いつのまにか沢山の人だかりが出来ていることがありました。集まった5、6人の結論で、最終的にこっちだよと教えてもらっても、やっぱり目的地には着きませんでした。
 なんとかしたいと思う親切心からの行動であることは間違いないので、結局甘んじて受け入れるしかないかなと考えるようになりました。インドで生活をする中で、インド人が羨ましいなと思う反面、なぜインド人はこうなのだろうと思う面もあります。ただ、その生活を通じ、インド人と交流し、空気に触れることで、何となくおおらかな気持ちになれているように思います。

2.研修について

 研修では、全12のITに関するモジュールを受講します。今回は、その中からいくつかピックアップしてご紹介します。

■ソフトウェアテスティングコンセプト

ソフトウェアテスティングコンセプトの授業風景

ソフトウェアテスティングコンセプトの
授業風景

 このモジュールでは、ソフトウェアテストの必要性とその内容について学びました。研修の中で、インドのシステム開発では明確な役割分担が決められているため、「テストをするだけの人」が居るという話を聞き、驚きました。日本では、オールラウンドに対応できる人材が必要とされることが多いですが、インドでは、一つの業務に特化し、スペシャリストとして働く人も多いのだとか。

■UML(統一モデリング言語)

UMLの授業風景

UMLの授業風景

 UMLはコミュニケーションツールだという説明をよく聞くが、本当にそうだと感じたモジュールでした。言語だけでは伝わらないシステムの正確な動きを、UMLでは記述することができ、UMLを通じてコミュニケーションを図ることが出来ました。研修先の会社の社員に聞いたところ、やはりシステム開発にUMLは必須だという答えが返ってきました。

■ミニプロジェクト

ミニプロジェクトの授業風景

ミニプロジェクトの授業風景

 英語のSRS(システムに対する要望)を元に、UMLを用いてシステムのデザインを行うモジュールでした。普段の業務では、システム全体のデザインをするような経験が無かったため、チームメンバーと協力し、四苦八苦しながらデザインしたことが印象的でした。最終日にはプレゼンテーションがあり、自分たちで作ったデザインについて、インド人に対して説明を行ないました。

3.インド研修の抱負

 バイタリティあふれるシステムエンジニアになりたい!これがこの研修に参加したいと思った理由です。システム開発を行なう上では、ミスコミュニケーションによるトラブルが起ったり、技術的な問題にぶつかったりして、困ることはよくあります。インドでは、州が変わると言語体系が全く違ったり、信仰する宗教の違いから食生活が大きく異なったりと、私の感覚では問題や障害がたくさんあります。それらを解決するために、コミュニケーションに必要な英語や、ITの知識を高める必要があるのではないか、と考えています。残りの研修期間では、このことを意識し研修に励みたいと思います。